北海道自動車情報誌「カーピアCelhome(セロム)」は寒冷地の視点で車の特徴を紹介|発行:株式会社イベント工学研究所

編集新世紀

2019年6月+7月 新緑号

  • 「令和の時代」になると、新しい時代に向けての志や期待などでモチベーションが高まると同時に、「平成の時代(30年)」を回顧、追憶する意義、楽しさもある。本誌では、令和時代幕開けの発行第1号となる本号(新緑号)の特別企画として「マンガでわかる平成クルマ物語」(10頁)を漫画家の石川寿彦さんに2回にわたって描いてもらいます。今回の企画は国産車中心ですが、機会があれば世界のクルマ、輸入車の平成時代の変遷を描いてもらうのも面白いと思案している。
  • では、道内平成時代の自動車販売(市場)はどう推移してきたのか。平成元(1989)年の北海道自動車総市場(以下、道内総市場)は31万5071台だった。内訳は登録車26万6421台、軽自動車4万8650台。
     平成12(2000)年になると道内総市場25万39台に減少。内訳は登録車18万7607台、軽自動車6万2432台。
     そして、平成最後の平成30(2018)年の道内総市場は21万6327台まで落ち込んだ。内訳は登録車14万6011台、軽自動車7万316台。
     そこで、平成元年と平成30年の道内総市場の規模を比較してみると、実に9万8744台、約31.4%の減少である。内訳は、登録車が12万410台、45.2%減少したのに対して、軽自動車は2万1666台、約44.5%増加した。登録車と軽自動車が伸長率で逆転した。
     この傾向は令和時代にも暫く見られると推察されるが、登録車の下がり止めはいつになるのか。今や、少子高齢化でクルマの保有台数は減少傾向だ。そして、何より総人口の減少と若者のクルマ離れ意識(と言われるが経済力低下の中でスマホやlTに費消している)の時代的現象、風潮が大きい。
  • このように自動車市場の縮小、変遷が大きい平成時代であったが、行政、制度、社会ではどんな動きがあったのか列記する。
    ・平成元(1989)年1月軽自動車の新規格が決定
    ・同上4月消費税3%スタート
    ・平成2(1990)年軽自動車の排気量が550ccから660ccに。
    長さが3.20メートルから3.30メートルに拡大
    ・平成6(1994)年3月対米自動車自主規制、撤廃へ
    ・平成7(1995)年1月阪神・淡路大震災が発生
    ・同上7月車検制度、規制緩和でユーザー車検が可能に
    ・平成9(1997)年4月消費税5%に。
    道路交通法を一部改正、高齢者講習の導入(施行は翌年)
    ・平成10(1998)年10月軽自動車規格改定(幅が1.40メートルから1.48メートルに、長さが3.30メートルから3.40メートルに拡大)、16車種が一斉発売
    ・平成11(1999) 年8月石原慎太郎知事「ディーゼル車N0作戦」を表明
    ・平成12(2000)年チャイルドシートの着用が義務化
    ・平成14(2002)年7月自動車リサイクル法が成立
    ・平成15(2003)年10月東京都など1都3県でディーゼル車規制開始
    ・平成17(2005)年1月自動車リサイクル法が施行
    ・平成21(2009)年4月エコカー補助金、エコカー減税スター卜ヘ
    ・平成18年(2006)年「ご当地ナンバープレー卜」の導入開始。駐車違反取締の民間委託
    ・平成20(2008)年後席シートベルトの装着義務化
    ・平成21(2009)年免許更新時75歳以上のドライバーに認知機能検査の導入開始
    ・平成23(2011)年3月東日本大震災発生
     同上12月エコカー補助金スター卜
    ・平成26(2014)年4月消費税8%に
    ・平成28(2016)年4月熊本地震が発生
    ・平成30(2018)年9月北海道胆振東部地震発生
  • 自動車業界は「100年に1度の大変革期」と言われている。その背景にある現象を一語で示すのが「CASE」(ケース)を呼ばれる社会変化・技術変化の動きである。
     CASEはConnected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、shared(シェアリング)、Electric(電動化・EV)の頭文字。
    技術的な自動運転、電動化、コネクテッドカーという3つの領域とさらに新しいサービス領域としてのシェアリングを加えた合計4領域を指す。
     さらに、CASEと同じく、最近の業界語になっているMaas(モビリティ・アズ・ア・サービス)という言葉がある
     トヨタ、ソニー、DeNAなどの大企業が新たな自動車サービス(モビリティサービス)に参入の予定だ。例えば、ライドシェア、力ーシェアリング、タクシーの相乗りなどである。
     CASEの時代到来が確実になり、ライフスタイルが変容する令和の時代を大いに楽しみたいものである。

(S.T)

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