北海道自動車情報誌「カーピアCelhome(セロム)」は寒冷地の視点で車の特徴を紹介|発行:株式会社イベント工学研究所

編集新世紀

2018年10月+11月 錦秋号

  • 9月6日早朝3時、突然の地震で北海道は大きな被害を受けた。
     この地震で一番困ったことは、ほぼ北海道全域で停電になったことであろう。
     電化製品が使い物にならず、北海道全体が大混乱に巻き込まれた訳だが、クルマ関連でも大問題が起きていた。
     全く電気が来ない為、交通信号機がほぼ全て消灯してしまったことだ。
     大きな道路の交差点には警察官が配備されて交通整理をしていたが、人員には限りがある。その他の交差点はドライバー同士が譲り合っての通行ということになった。
     そのため、安全確保が難しいという理由で路線バスの運休が相次いだ。
     ただ、そんな中でも素晴らしいと感じたのは、この停電での交適信号機の消灯による、死亡事故を含む大きな交通事故が全く報告されていないことだ。
     これによって交通事故、 ひいては死亡交通事故が減るのであれば、 交通信号機を全て停止してしまえば交通事故死者はゼロになるのでは?という極論も出て来そうだが、人や物の速やかな流通という意味で現実的ではないのであろう 。
  • もう一つ顕著な事例として停電によってクルマの燃料供給がストップしてしまった事が挙げられる。
     言わずもがなではあるが、クルマの燃料はガソリン若しくは軽油であるが、ガソリンスタンドの給油機は電動であるため、燃料自体はあっても給油、つまりユーザーに販売出来なくなってしまったのだ。
     そのため、電気が復旧した地区にあるガソリンスタンドには給油待ちの長蛇の列が発生した。
     東日本大震災の被災映像でも解っていたことであるが、ガソリンスタンドも社会インフラの一部である事を再認識させられた次第である。
  • 震災という暗い話題の中にも心温まる話題が時々混じってくる。
     北海道の地場企業であるコンビニチェーンの「セイコーマート」が停電中でも店舗を営業して地域の人々に飲料水等を供給していた事が、特にネットニュース等で大きく報じられていた。
     コンビニ店を営業するにはやはり「電気」が必要である。
     コンビニチェーン店は店舗のレジと本部が繋がっており、電気が来ないとレジを開け閉め出来ない。しかし、「セイコーマート」の大部分の店舗では何とか必要最低限の電気を確保出来た。
     ここで登場するのが、各店舗のオーナーが所有する「自家用車」である。
     クルマのエンジンの動力で発電機を回し、電気を確保したと言うのだ。
     「セイコーマート」の本部の話によると、諸々のことを想定し、発電機を各店舗に配備してあったのだそうだ。
  • 震災から1ヵ月弱、漸く落ち着きを取り戻して来た感のある北海道であるが、震災の直前には台風の直撃もあり、自然災害への備えの意識が道民の間で高まる事は決して悪い事では無い。
     地球温暖化が叫ばれ、 猛暑など気象条件の変化が著しい昨今では、日本全国どこでも自然災害に遭遇する可能性は格段に高まっている印象を受ける。 北海道も例外ではなかったことが今回の台風直撃と震災によって証明されている 。(K)

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