北海道自動車情報誌「カーピアCelhome(セロム)」は寒冷地の視点で車の特徴を紹介|発行:株式会社イベント工学研究所

エグゼクティブサロン

2017年12月+2018年1月 冬将軍号

札幌トヨタ自動車 小野 博樹副社長

法令遵守「一人ひとりが札幌トヨタ」の自覚を持って
札幌トヨタ自動車
小野 博樹副社長

 今年6月に副社長(営業本部長)に昇任し、一層札幌トヨタのブランド力向上と増販に余念がない小野副社長に聞いた。

-今年の新車販売について。
「新車は、昨年の1〜10月実績7264台に対し、今年は7004台(前年比96.4%)とちょっと遅れ気味ですが、この11月、12月にラストスパートをかけ前年を上回りたいと考えています。何としても、2014年の総合表彰から続く4年連続獲りで、次年度につなげていきたいと思います」
 「この秋に、13年ぶりに日本市場へ導入された新型ハイラックスが登場、また本格的なSUVの新型ランドクルーザー・プラド、性能と遊び心を両立したSUVのFJクルーザーの特別仕様車も発売になり、注目が集まっています。このように、今、話題のプラド、ハイラックスなどの情報を提供しつつ、訪問しやすい環境をつくることが肝要です。また、これから年末に向かってカレンダーなどを有効に活用し、お客様との接触を増加して絆を深めることです。このような小さな積み重ねが、スタッフ一人ひとりの目標達成につながると確信しています」
 「今年初めて3社(札幌トヨタ、ネッツトヨタ札幌、ネッツトヨタ道都)で新車・U-Car合同の『トヨタクルマルシェinアクセスサッポロ』を10月に開催し、来場者数、成約台数とも目標を上回る成果を上げました。来年も開催の予定ですが、このようなイベントを通じ、『札幌トヨタグループ』の総力を結集し、存在感を高めると共に、シェアを伸ばして行きたいと考えています」

-今年の営業方針の進捗度は。
「H29年方針は〈『熱意と挑戦で超お得意様をつくる』感謝される活動で初回車検目標70%以上に挑戦〉です。現在は、初回車検掌握率平均75%(39拠店)で推移していますが、80%以上を目指し、3年後には100%達成が目標です。保有台数が減少の時代、サービス入庫が経営の基盤となります。また、自動車保険の加入促進も重点項目の一つです。このように、バリューチェーンはディーラーの評価の重要項目となっていますので、より力を入れていきたい」

-社員に特に留意している事は。
「最近は企業のコンプライアンス(法令遵守)が特に問われています。法令・社会規範・倫理を遵守することがこれまで以上に重視され、行動指針の策定とその遵守のための内部統制システムの構築に多くの企業が取り組んでいます。当社では『一人ひとりが札幌トヨタ(の看板を背負っている)』と、くり返し徹底して遵守を訴えています」

-「札幌トヨタ」というブランドについて。
「トヨタは併売車種が増えていますが、将来生き残るためには『札幌トヨタのブランドとは何か』をもう一度見直し、さらに強靱なものにしていくことが大事であると考えています。ブランド構築の面で大事な、働き方(休日の取り方など)、環境整備(店舗)、福利厚生面などの待遇を一層進化させ、魅力的な会社にしたい。また、社会では女性の活躍が期待されていますが、当社でも、女性の働き方、待遇などを研究、改革しているところです。女性が『札幌トヨタで働きたい』というニーズ、ファンづくりも、札幌トヨタのブランドの一面だと考えています」
 小野副社長が専務就任以来、一貫して取り組んできたことは、増販策はもとより、「社員力の向上」だ。つまり、「『一人ひとりが札幌トヨタ』という自覚を高め、札幌トヨタの社員としての品格、使命感を強く持てる会社にしていきたい」と小野副社長は力説する。
 今後、札幌トヨタが良き人材を育成し、どんな展開、発展を見せるか楽しみである。

ICS 高木 和良社長

「従業員の幸福」を図り、「お客様に喜ばれる会社」に再生したい
ICS 高木 和良社長

今年6月にトヨタレンタリース新札幌社長との兼任で代表取締役社長に就任。インタビュー(11月中旬)の1週間後に甲状腺腫瘍で入院予定という高木社長に会社再建にかける抱負や方針などを聞いた。

-ICS社長就任の人事を聞いて感想を。
「ちょっと意外というか、驚きでした。しかも、レンタリースとの兼任ということですので。でも、レンタリースは優秀な人材が育ってきましたし社員の意識向上も高まり、会社の風土も良く、売上、利益とも順調に伸びてきていますので、私が常時社内にいなくても会社は運営されていけるとの評価をオーナーから受けているのかなとの認識で、前向きにICS社長就任を受けました」

-ICSは同じカローラ札幌グループですが、販売車種、店舗数、また業績はどうですか。
 「会社の沿革は別項に紹介されている通りです。現在、取扱い車種は、フォルクスワーゲン、プジョー、シトロエンの3車種で店舗数は6店舗、従業員は77名体制です。2016年度(3月決算)の売上は約27億円、経常利益は残念ながら3期連続収益を出すことが出来ませんでした。ここ5年間で3店舗増設したにもかかわらず、新車が期待ほど伸びなかったことが大きな要因です。様々な数字から見えてくる会社の問題点を早期に改善しなければならないと考えています。特に営業面では、中古車の販売方針の転換(売上、利益の向上)が必要不可欠です」

-会社の風土、企業文化をどう感じていますか。
「当社はカローラ札幌から派遣された幹部社員が多くいるのですが、社員の意識、社内の意思疎通が上手く取れていない。特に幹部と現場との間の乖離を感じました。これが大きな要因と位置付けています。よくよく考えるに、私が8年前にレンタリース就任した時と概(おおむ)ね 同じ要因であると気がつきました。従って、当時と同じ考え方をもって改善をしていく予定です」
 「私の仕事はまず、全社員が強い意志を持って業績を上げる企業文化を作り上げ、また良いコミュニケーションや労働環境の改革で企業風土を高めることです。つまり、私が常々思っている『〈従業員の幸福〉のため、お客様に喜ばれ(世の中に貢献)、会社を繁栄させる』ことの実現に尽きます。その実現に向けての土台作りとして、①全社P/Lの共有②従業員会の立ち上げ③幹部及びMGの教育などの他、就業規則の整理、給与・評価制度にも取り組む予定です」
 「まだ、就任して5ヶ月ほどですが、私が見た会社の実態や感想を述べてきましたが、しかしICSには立派な未来と可能性があります。そのために、これから様々な改革を行い、社会に価値を提供して利潤を上げる企業に変革していきたいと意を決しているところです」

-高木社長のミッションとは何ですか。
「私自身が大切にしている言葉(ミッション)は、①人生はニコニコ顔で命がけ?A『明るく、元気に、笑顔で、楽しくポジティブに』これを合い言葉にして生きることを心がけています。
 また、従業員が喜んでニコニコしている事。そして社員から『社長、いつもありがとう』と言われる経営者になりたいですね」
 高木社長がレンタリース社長兼任でICSの社長に登用された意図は、ICSの事業再生請負人としての役割からであろう。事業再生請負人(Turn Around Manager)とは、 再生が必要な会社の中に入り込んで、「内部」から業務フローの改善やマーケティングの活用などで、企業の価値を高める人のことを言う。
 高木社長の経営手腕はトヨタレンタリース新札幌の経営実績を見れば歴然である。中でも、人材の育成と良き企業風土の醸成、社員の意識改革(ヤル気)の功績は評価されよう。
 高木社長は「経営者として最後のご奉公のつもりで、また遊び心も持って、楽しんでICSの発展に取り組みたい」と意欲的だ。
 高木社長に捧げる。健康に注意して、Make haste slowly.(ゆっくり急げ)と。

◆(株)ICSの紹介
設立:2003年1月31日資本金:4000万円 従業員77名
沿革:
1992年トヨタカローラ札幌(株)DUOもいわ 開設 フォルクスワーゲン車の取扱を開始
2003年(株)ICSを設立 プジョー車の取扱を始める
2007年トヨタカローラ札幌(株)の輸入車営業部門から分社化
   DUO札幌(株)を設立
2010年シトロエン車の取扱を開始
2011年(株)ICS・DUO札幌(株)を合併、現在に至る

◆プロフイール
高木 和良(たかぎ かずよし)
1954(昭和29)年9月生まれ、夕張市出身、63歳。
1978年3月東京理科大学卒業、
   4月トヨタカローラ札幌(株)入社
2007年6月常務取締役
2009年6月(株)トヨタレンタリース新札幌専務
2013年6月代表取締役副社長
2014年6月代表取締役社長
2017年6月(株)ICS代表取締役社長(兼任)

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日本自動車連盟北海道本部 小池 雅一事務局長

会員促進の課題は「Web入会」と「家族会員」の増強
日本自動車連盟北海道本部
小池 雅一事務局長

全道の在籍会員数が71万3千名を突破(11月末現在速報値)、70万名達成の今年2月末以降、9ヶ月で1万3千名の拡張だ。この推移でいくと5年後に80万名となる。小池事務局長に今後の会員拡張の施策や本部の現況などを聞いた。

-会員拡張が順調ですね。
「おかげさまで今年度の上期(4〜9月)で8千名強の増加となりました。下期(10月〜3月)もこの調子でいきますと年度で2万5千名、80万名は5年強で達成されることになりますが、このように推移できれば北海道本部の財政は改善されもっとJAFの活動を活発にできるのですが‥」
「嬉しい情報として、この11月末で全国のJAF会員は1900万名を超える見込みです。ちなみに全国の免許取得人口は8200万人ですので単純に4人に1人がJAF会員と言うことになります。
 JAFでは『いつでもどこでも』をキャッチフレーズにして会員のメリットをPRしていますので、ユーザーに理解されてきた証拠ですね。

-入会促進の課題は
「現在、会員の3分の1以上が高齢化してきています。また、少子化で若い人が車に乗らなくなったと言われていますが、車に乗る楽しさ、魅力度をもっと上げて、世代交代をスムーズに進めることが理想です。その時代になればもっとJAF会員のメリット、特典が多くなっていると思います」

-入会の促進策は何ですか
「一つは、Webでの入会を勧めています。Web化が時代の流れですし、入会の推進をお願いしているディーラーさんの事務の簡素化にもなります。また、デジタル時代においてデジタル会員証を取得すると何かと便利です。登録の仕方は意外と簡単ですが、JAF職員や営業スタッフの方に相談してみるのも一方です」

「また、家族会員の入会促進をもっと積極的に展開したい。北海道本部の個人会員に占める家族会員比率は 33.6%、全国平均 の46.2%を下回っています。なかには50%を上回る地方本部(中部、四国)もあります。このように、北海道本部は全国に比べて少ないので、今後家族会員入会の可能性は高いのではと考えています。もともと、家族会員制度は10年以上前から発足しているのですが、北海道の家族数は比較的少ない(核家族化)ので、家族加入に力を入れてこなかったのかも知れませんね」

-ところで、北海道本部の職員の平均年齢は何歳になりますか。
「北海道本部は6支部体制で、職員数は128人です。職員の平均年齢は40.9歳(事務局長含む)となっています。働き方改革を進めつつ、ロードサービスなど職員の募集をしていますが、特にロードサービスの職員は変則勤務などの条件があり、増員はかなり厳しい状況です。
 職場環境をもっと良くし、風通しの良い社内で明るく楽しい職場にしたいですね」

「職員の定年は規定がありますが、今の私の立場(事務局長)は1年、1年の更新です」と小池事務局長は苦笑する。ここ数年、会員増強やサービス活動が活発になり、さらなる躍進を目指す北海道本部の今日である。

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