北海道自動車情報誌「カーピアCelhome(セロム)」は寒冷地の視点で車の特徴を紹介|発行:株式会社イベント工学研究所

北の大地・風を読む

本誌編集長 佐藤 公(さとうたかし)

2018年8月+9月 盛夏号

『働き方改革』を実現させる
     『ワーケーション』
〜働き方改革は「生き方改革」〜

IT(情報技術)を活用してリモートで仕事
 働き改革は「生き方改革」でもある。企業や社員の生き方改革なのである。いま「働き方改革」の後押しになるとして、「ワーケーション」が注目を集めている。
 ワーケーション(Workcation)とは、仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた新しい働き方で米国発の造語。
 会社が社員に対して休暇中でも一時的にリモートで仕事をすることを認める(勤務時間にカウントする)制度、あるいは旅を楽しみながら仕事もするようなスタイルをいう。
 また、IT(情報技術)を活用することで、時間や場所に縛られずに働く「テレワーク」の延長線上にある。パソコンやスマートフォンなどを使って仕事ができるため、国内でもIT系を中心に導入企業が増えつつあるようだ。
 日本航空(JAL)が2017年7月、この『ワーケーション』導入を発表して注目を集めた。「旅先で仕事をする」という新しいワークスタイル、有給休暇取得率と生産性の向上を目指して導入したという。
 一方、ワーケーションによる長期滞在は観光振興にもつながるとして、和歌山県や長野県軽井沢町など、地方自治体もPR活動に力を入れている。総務省も同様の「ふるさとテレワーク推進事業」を展開する。和歌山県情報政策課は「働き方改革にも地方創生にもつながる新しい概念」としている。
移住者、別荘族はさらに「シームレスライフ」で生き方改革を
 日経新聞(日曜版「The STYLE」)によると、東京では豊かな自然や都心へのアクセスの良さから、軽井沢に移住する人が増えているという。人口はこの15年ほどで2割増え、緩やかに上昇を続ける。夏休みなどの休暇バケーションと仕事とワークを組み合わせて過ごす「ワーケーション」も話題となる中、オンとオフを両立できる場所として、移住先にこの地を選ぶ企業の経営者らが目立つ。オンとオフを融合させる土壌が軽井沢にあるからだと説明する。
 さらに、移住者や別荘族は、無理に余暇と仕事を切り分けない『シームレス(継ぎ目のない)ライフ』を送る術を身に付けていると紹介する。東京にはない魅力を発信し、働き方改革にとどまらない生き方改革を提案したい考えからだ。
 一方、新たな暮らしを始めた人々のコミュニティーも生まれているようだ。移住者も多く、オープンマインドで価値観が多様な人が集まっている。イノベーションが生まれやすい環境だからとする。
 移住地には、人との距離感が都会とは違う。経歴や肩書で相手を判断する雰囲気がない。ビジネスの利害を超えた『人と人』としての関係性が築ける、面白い人が行き交う街など、メリットを挙げる。
 「軽井沢では独創的なアイディアが湧く」と経営者らが口を揃えて強調することは興味深く、移住先選択の必要条件であろう。軽井沢の心地良い環境が頭をクリエイティブな状態に導くのかもしれない。
 発明や医学など、知的所有権や先進技術が外国に比べて今や遅れをとっているいると言われる日本で「ワケーション」、「シームレスライフ」こそ、人生100年時代の日本人に最適な働き方、いや必要な生き方かもしれない。
移住の時代、北海道の人口増で豊かな北海道に!
 北の軽井沢と言われている北海道。北海道も「ワークライフ」、「シームレスライフ」ふさわしい移住地である。札幌近郊、ニセコ町、倶知安町、南富良野町、美瑛町などが人気のようだ。
 そこで、北海道は「お住まいの地域の魅力って何でしょうか?そこに移住・定住のヒントはありませんか?」と高校生を対象にコンテストを企画。テーマは「〜高校生が創る〜北海道のこれからの移住・定住」とした。
 このコンテストは「北海道の高校生に、地元の良さを再発見していただき、地域資源の活用やアイデアで、地域への移住・定住者を増やすプランを募集します。明るい北海道の未来を語ってください」と企画の趣旨を謳っている。
 北海道の経済、観光の活性化は、道外の経営者や学者、研究者そしてアクティブな若者に「ワークライフ」、「シームレスライフ」の移住先、別荘地として北海道が最適であることをPRし、企業誘致のきっかけをつくることが肝要である。
 「移住の時代、北海道の人口増で豊かな北海道に!」

本誌編集長 佐藤 公(さとうたかし)

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