北海道自動車情報誌「カーピアCelhome(セロム)」は寒冷地の視点で車の特徴を紹介|発行:株式会社イベント工学研究所

北の大地・風を読む

本誌編集長 佐藤 公(さとうたかし)

2021年8月+9月 盛夏号

AI時代の「子ども教育」、親は“未知に賭ける勇気”を持とう!!
−「教育ママ」ではなく、未来型教育の「勝負師ママ」に!−

 前号では、「自立した親の『子供教育』のあり方は、魅力ある上司の『社員教育』に通じる」というタイトルで、ニューノーマル時代の『子供教育』と『企業の社員教育』における「教育のあるべき姿」を論じた。
 「父親には、母親とはちがった『子育て』があるはずだ」
 ビジネス評論家の青木匡光氏は著書『男を磨けば子供も家族も幸せになる!』(22世紀アート、Kindle版)で、男親の視点で子育ての生活技術を提案。その理論は社員教育のあり方にも応用できるものである。注目すべき論点を5か条にまとめると
① 父親として子育てをするには、まず父親自身が『自立』して、人から尊敬されるぐらいに『自分育て』をする必要がある。
② 子育てを学校任せにせず、子供の『人間形成』につながる教育が大切。
③ 子供が自分の足で歩んでいける『自立心』と『コミュニケーション能カ』を身につけさせること。そのためには、『IQ(知能指数)』よりも『EQ(心の知能指数)』を子育てに生かすことが肝要。
④ 教育とは、学んだ知識を世の幸せのために『生きた知恵』として生かせる人間を育てることである。
⑤ 親の教育しぐさ(接し方、叱りかた、ほめ方)は、『過干渉』『過保護』『脅かし』にならないように、『自信』を失わせないように。
 これからは『ニューノーマル』と共に『AI(人工知能)』時代を迎える。AI時代の仕事は管理、業務効率化など、多くの仕事や分野をAIが担うようになるといわれる。逆に、AIは思いやりを持って人に接したり、営業で自らを売り込む(自己PR)ことや、感情の理解、読解力ができないなどの機械的欠点を持つ。
 それ故にこれから先の時代を生き抜くために、AIに奪われない仕事を目指して、今後のキャリアデザイン(※1)を考えていかなければならないのである。AI時代、親の子供教育(企業の社員教育)にも変革、変容が求められる所以である。
 では、AIの台頭で”仕事消滅時代”ともいわれる予測不能な世界が待ち受ける中、人生を切り開くために必要な力とはなにか。
(※1) 将来のなりたい姿やありたい自分を実現するために、自分の職業人生を主体的に設計し、実現していくこと。
 歌手で教育学博士の称号を持つ、アグネス・チャン氏の著書『未知に勝つ子育て―AI時代への準備』(小学館)は示唆に富む。帯には、これからは「教育ママ」より「勝負師ママ」と”勝負師”という衝撃的な言葉が踊る。彼女自身も言葉や文化の違い、社会変化に対応しながら、3人の息子(共にスタンフォード大に進学)を育ててきた。アグネス・チャン氏がその独自の教育論を披露し、母親の視点から未来を見据えた子育てのヒントを紹介している。
 「子育てとは、親が子どもを幸せにするために未知に向かって賭けをする行為です。未来はどうなるか分かりません。でも、運を天に任せてはいけません。勝負師になりましょう」。勝負師とは「伝統、既存の価値観、世間のものさしから自由になり、自らの、子どもを見る目、教育を見抜く目を信じて、ワクワクしながら、未知に賭けることのできる親なのです。早期教育、学校選び、新入試・・・その不安に打ち勝ち勝率を上げる未来型教育です」と解説する。
 『仕事消滅時代へ向かって子育てをする現代の親には、かつて信じられていた『偏差値の高い大学→高収入→幸せ』という王道はありません。この時代に、子どもの幸せという勝利を掴めるのは、『教育ママ』ではなく『勝負師ママ』(パパも!)だけ』と断じる。
 さらに「超スピードで進化し続けるAI技術に代替されない人間の価値とは何でしょうか?子どもを幸せにするために、親はどのような視点を持つ必要があるでしょうか?その答えは、過去にはありません。必要なのは『未知に賭ける勇気』です」と続ける。この『未知に賭ける勇気』こそ”勝負師たれ“なる所以であろう。この観点から、企業も”会社の将来に賭ける勇気を身につける社員教育“つまり勝負師教育という新しい概念の教育も必要ではないか。
 では、次世代を担う子供たちにとっての強みとは何か。アグネス・チャン氏は『人間らしさ』(社会人として最も必要な要素)だと指摘する。そのためには五感を刺激し、好奇心や想像力、探求心を育くみ、楽しく前向きに取り組むこと(非認知能力(※2))が重要である。
(※2)さらに、意欲や粘リ強さ、協調性、想像力、コミュニケーション能力が重要視され、非認知能力が人間の伸びしろを決めるようになる。
 また、AIは社会の短所も吸収していく。自らが母となってからは、教育は『自立』を促す手段と考えた。重要視したのは、自ら考え、選択する経験だったのである。
 加えるに、AI時代には読解力(読む力)やコミュニケーション能カ、学び続ける意欲などの人間力を磨き、相談できる友達をつくるべきである。
 以上から、これからのニューノマル、AIの仕事消滅時代の『子ども教育』(企業の社員教育)のあるべき姿とは前記の5か条にプラスして⑥AIにない『人間らしさ』(人生を豊かにする力)を身につけさせる教え
⑦ 『勝負師ママ』という未来型教育の実践、を加えた7か条が鉄則といえまいか。

本誌編集長 佐藤 公(さとうたかし)

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